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FF7R小説『Traces of Two Pasts』 感想<一応ネタバレ注意>

『Traces of Two Pasts』を読了したので、簡単な内容と感想を。(大きなネタバレは無いように書いたつもりです)

 

<ティファ編>

ティファ編はティファのニブルヘイムでの幼少期から始まり、ミッドガルのスラムでバレットたちに出会ってアバランチに加入する直前までのストーリー。

 

ティファの思い出話はカームを出た後、おそらくジュノンまでのどこかの草原を仲間たちと徒歩で移動している辺りで始まります。

ニブル時代の話はエアリス、バレット、レッドXIIIが耳を傾けていますが、ミッドガル時代の話はレッドと二人だけの会話になってます。

 

ざっくりとした内容は、ニブルでの暮らしやクラウド、友人たちとの関係(全てティファ視点なので当時のクラウドの心情は分からない)、魔晄炉調査で神羅兵やセフィロスが来るまでの村の様子、ザンガンとの出会い等。ミッドガルではセフィロスに切られてから回復するまでの経緯や、スラムでの厳しい生活、ジェシー達との出会い等々が書かれています。

特にニブル時代の一番辛い部分やティファの心情の深い部分は仲間に語らず、ティファ自身の頭の中での回想といった感じで書かれているのですが、読んでいても辛いところです。

 

<エアリス編>

ジュノンからコスタまでの運搬船で、神羅兵の服を着て潜り込んでいる時の、ティファとエアリス二人だけの会話です。

ゲーム本編にもあったエアリスがエルミナに拾われるまでの経緯と、その後のエルミナとの生活が主に描かれています。

ある意味凄いお話だったかもしれません。エルミナがどういう人かとか、周囲の人物関係、意外な繋がり等...濃く明らかにされています。

 

ティファ編よりも重い話を予想していましたが、むしろ全然逆で、普通に興味深かったです。

 ザックスと出会う前の、まだ少女時代のお話です。

 

<エアリス番外編>

 ネタバレになってしまうのであまり書けません。

エアリスが宝条の研究室に住んでいた頃の神羅のプロジェクトやその事件性等について。

エアリス視点ではありませんが、時間的には本編開始直前頃のお話でしょうか。

エアリス幼少期の事も詳しく書かれています。

神羅と宝条が絡んでいるので話はかなりダーク。

 

 

<感想>

てっきり読むまでは、リメイク~続編の隙間時間の作品(どこかでティファとエアリスが過去を語り合うだけの作品)かなと思っていたのですが、しっかり続編の作中のイメージになっており、ゲーム内で描き切れないキャラクターや背景も相当掘り下げてあるので、内容も濃く必読の小説だと思いました^^

 

エアリス編よりもティファ編の方が辛い描写が多いですが、最後のエアリス番外編がなかなかに読み応えがあったかな。神羅の闇という意味では。

物語全体に言える事ですが、人間関係のドロドロした感情や汚らわしさの入り混じった巨大都市ミッドガル(まさに腐ったピザ..)の社会の中で、希望を見出し逞しく生きてきた二人の軌跡がよく分かります。

 

会話場面がミッドガル脱出後のカームより先の方の移動中になっているので、是非続編発売までに読んで欲しいです。これを読んでまた1からリメイクを見直しても良いかも。

新事実や謎が多数明らかになっていて大満足。

開発もかなり進んでいるんだろうなーという印象を受けました◎

ますます続編が楽しみです。

 

Traces of Two Pasts