As Dusk Fallsをクリアしたのでレビュー。
想像以上の素晴らしい作品でした!
ゲームトレーラーを見た時の印象をはるかに上回り、とても自分好みの作品で、このゲームに出会えて本当に良かったと思っています。
2幕構成で全6チャプター。
雰囲気はライフイズストレンジに近いですが、システムはデトロイト:ビカムヒューマンとほぼ同じです。
元々Quantic Dreamでデトロイトの開発にも携わっていたCaroline Marchalさんという方が新設された、INTERIOR/NIGHTというスタジオの記念すべき第一作目です。
デトロイト以降、このスタイルのゲームは出てなかったと思うので、非常に嬉しいですね。
<感想>
とにかく雰囲気が良い。空気感、会話のテンポ、時間の流れに気を配っているのが分かります◎
実際の役者さんの演技をそのままに、グラフィックだけをペイントタッチに加工されているので、とてもリアルでありながらアート的な美しさがあります。
紙芝居風なのですが、それを気にさせないドラマチックな臨場感もあります。
この独特の絵のタッチがとても魅力的で、かなり気に入ってしまいました。今後の作品にも是非採用してほしいなと思います。
ライフイズストレンジは選択肢は多いけれども、どちらかというと一本道な作り(エンディングが少ない)ですが、このデトロイトのシステムを踏襲したスタイルなら、ストーリーも思い通りに作れるので没入度がさらに高いですよね。
途中から、6チャプター(約5~6時間)で収まるのか?と心配になりましたが、なんとか?収まっていました^^;
プレイヤーの選択によってどんどん分岐していくので、それぞれがオリジナルのストーリーを紡ぐことができますが、所々、セリフと字幕が合っていない(映画にもよくある事なのでこれはOK)ことや、ごくたまに会話に違和感を覚えることがありました。
分岐が激しいゲームなので、セリフなどに微妙なズレが生じることは仕方のないことかもしれませんが、せっかくの没入度の高い雰囲気のある作品なので、もったいないなという印象です。本当に小さな問題なので、いいのですが。
<まとめ>
ハラハラドキドキのスリルを味わいつつ、衝撃的なシーンや苦渋の決断を迫られるシーンなどもあり、自分にとって何が大切かを見極めながら人生を選択していくという、
辛く絶望的な中にも小さな光を見い出していく、そんなゲームなのかなと思いました。
色んな登場人物の様々な感情が渦巻いている中、自分の中の何を軸にしてプレイしていくのかによって、様々な物語が生まれるでしょう。
選びようのない(自分の気持ちにそぐわない)選択肢が多数あると、感情移入しにくいゲームジャンルではありますが、As Dusk Fallsに関してはほとんどそのような事はなかったです。
最後に…クリアしても謎が残る?作りなので、是非続編を期待したいです。
(もしかしたら周回プレイである程度情報が得られるのかもしれませんが…)
素敵な作品に出会え良かったです。またお気に入りが一つ増えました。
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As Dusk Falls
個人的満足度(★10/10)
(※リンク先はXbox Game Pass)